博覧会マニアの二神さん
「博覧会マニア!?」どんな肩書きやねん!そう思ってから半年、二神敦さんとやっと食事できることになった。
'81年のポートピア博覧会から世界各国150以上の博覧会を巡っている二神さん。出会いは、今年1月、登壇されていた万博フォーラムの懇親会で、たまたま名刺交換した。
その後、文通で衝撃事実が!まだ知り合っていない2015年、ミラノ万博の会場で自分の描いた兵庫イラストのパネルを背景に写真を撮ってくれていた!現地で超ニアミスやん!!
神戸出身で、郵便マニアでもある二神さんは、イチ市民として2001年復興記念事業の記念切手のことも鮮明に覚えてくださっていた。
切手から10年あいて携わったイラストの仕事、同一作者として、わかってくれていた喜び!先日の食事では、あのイラストも!このキャラクターも!二神さんの記憶にしっかり自分の仕事が存在していることに感激した。まさに制作者冥利につきる出会いだった。
それにしても改めて文通の力を知り、郵便の力に感謝した。
お会いした二神さんはやはり、タダモノではなかった。
各博覧会では、記念バッチや記念切手を集めたり、配布物やゴミ袋さまでを収集されているが、単なるコレクターではなく、とにかく来場一番を目指して会場に向かうほどのこだわり。博覧会への執念がすごい。
度々メディアに取り上げられている。
長蛇の列が欠かせない博覧会会場では、その待ち時間を誇りに語っていた。
「パビリオン6時間待ちだった自分は、後日4時間待ちで見れた人に勝った!」と言うのだ。「待ち時間が長い=誰よりも早くいいものを見た」と実感するそうだ。なんてポジティブ。
万博を契機に発展する街も、万博疲れで伸び悩む街も様々。開催後の街を訪れて都市の行く末も見に行く。確かにマニアだ。
地元神戸はどうだろう?記憶を辿ったポートピア博覧会。僕は5歳、二神さんは小学3年生。あのUCCのコーヒーカップ。みんな憧れた数々のパビリオン、華々しい神戸の記憶が蘇る。その後神戸は震災を経験してから、都市ブランド醸成に伸び悩んでいる。大阪・関西万博をきっかけに神戸もまた盛り上がって欲しいなぁと、お互いに話した。
東アジアでの訪問では近頃報道されているような思想の違いとは裏腹に国境を越えた人間同士の痛みや喜びを共感することが多いとのこと。ネットニュースではなく自分の足で赴き、身をもって本物を体感した話に、とても共感した。
万博を通して、世界を俯瞰して見たり仰望して見たり、半端ない情報量と思考の深さ、それでいて謙虚な二神さんに少年な大人を感じた。
思いついたらやる精神。面白いと思うものに突っ走る精神、そんなエネルギーが自分も湧いてきた!
0コメント